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このお茶会により、日本の有機自園茶はおいしい!魅力あるものと位置づけることができました。

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日本の有機自園茶を代表してイベントに参加した静岡有機茶農家の会の呼び掛け賛同人、静岡有機茶農家の会の3軒の生産者。せっかく茶農家がイタリアまで足を運ぶのですから、自慢のお茶でイタリアの方たちを感動させたい!と特別なお茶会を企画しました。有機茶のうまみを絞り出す特別な入れ方で、ジャコモ氏コーディネートによる招待客限定のお茶会です。
日本の消費者から「有機のお茶って本当においしいの?」という声を耳にする方も多いと思います。
このお茶会は世界を相手に、日本の有機茶はおいしい!と言わしめる絶好の機会。「化学肥料を使ったお茶とは異なる有機栽培ならではの自然の茶のうまみで人を感動させる!」このお茶会はこのことにテーマを絞りました。
緑茶を飲むというベースのない外国人に感動を与えるには、どう伝えたら良いのか。言葉での説明も、伝わりやすい表現方法を考えなければなりません。おいしいお茶で日本人を感動させることに比べての難しさを感じていました。そのためイタリア入りしてから当日のお茶会までの間に、お茶を試飲してもらった何人かのイタリア人の方にインタビューをして、茶の味はどのように感じたか、口に残る苦味がどうか、この説明はこのような言い方で理解できるか、などを細かく聞き出しました。また「お茶を入れるのを目の前で見た事のない人が多いと思うから、なぜこのような動作をするのかなるべく詳細に説明して、理解させて飲ませた方が、より味覚に集中して飲んでもらうことができるよ。」などの貴重なアドバイスもいただくことができました。
当日は、静岡本山産の特上煎茶を使い、産地に受け継がれる「七つの煎茶」と「すすり茶」というインパクトの強い2つの入れ方を行いました。
お茶会の説明進行役プレゼンターは一園逸茶PRの南條美和子。お茶会スタッフは静岡有機茶農家の会(佐野元彦、岩崎光雄、斉藤勝弥)。お茶会監修は木原義行。
招待客は味覚の肥えたメンバーばかり。日本の有機自園茶全体のイメージを左右するお茶会とあって、茶農家にとっては緊張きわまりないお茶会でした。


招待客
●Giacomo Mojoli ジャコモ・モヨーリ
イタリアスローフード協会国際理事
●Alberto Capatti アルベルト・カパッティ
スローフード食科学大学学長、食の著述家、ジャーナリスト
●Marco Bolasco マルコ・ボラスコ
ガンベロ・ロッソ・レストランガイドのキュレーター
ガンベロ・ロッソ・チャンネルのジャーナリスト

●Beppe Zullo ペッペ・ズッロ
プーリア州の伝説的シェフ&ホテル経営者
●Annabella bassani アンナリーザ・バッサーニ
ジャーナリスト&お茶の専門家
●Sylvie Guichard-Anguis シルビー
・ギシャール・アンギ
ソルボンヌパリ第4大学日本文化教授






●準備
10:00に会場入りし、セッティングとお茶入れの練習。お茶会をするのに不向きな条件の会場ですが、何とか湯の準備から道具の支度、テーブルセティングまでを終えました。本山茶産地でない茶農家も、皆、本山茶のはっぴを着て心をひとつに。メディアも入り緊張が高まります。


●お茶会スタート
13:00すぎ。招待客の皆様も揃い、いよいよスタートです。
まずは簡単なごあいさつ。
●産地の説明
今日使う茶葉を小皿に入れて配り、お客様に茶の形状や香りを確認してもらいます。同時に産地と茶の特徴を説明。「誰により、どこで、どのように」作られたものなのかを明確にすることは、安全な食を考える基本中の基本。

一園逸茶の呼び掛け賛同人のひとり、らでぃっしゅぼーや緒方社長。ジャコモ氏とは友人関係。日本からの賛同人の代表としてお茶会に参加。
●七つの煎茶
「ではこれから、1回分の茶葉を使って7煎のお茶を入れます。1煎、1煎、全て味わいが異なります。意識を集中して、煎茶の微妙な変化を感じてください。」
お客様は、湯ざましを使って湯を冷ます方法、急須の説明、抽出時間の説明を聞きながら、お茶を入れる仕草のひとつひとつを興味深い目で見つめていました。
一煎めを飲んだ後は、深呼吸に似たため息が。お茶好きのジャコモ氏は隣席のお客様と顔を見合わせ、思わずにっこり。「素晴らしい!」。反応の良さにスタッフ一同まずはひと安心。

「さあ。2煎め、3煎めもまだまだ旨味が出ます。1煎めと比べていかがですか?」

「1煎めの方が甘味を感じたけれど、2煎めもやさしい甘味があるね。」
「1煎めは口の中にはりつくような、クリームのような感じがした。」
「飲んだ後口の中の味が長く続く。」
「2煎めの苦みは緩和されている感じ。」

本日の入れ方は下記の通り。急須1つ分の量です。
静岡本山産有機特上煎茶:6g
1
煎め/湯の温度:58〜59度/湯の量:30cc
2
煎め/湯の温度:48〜50度/湯の量:30cc
3
煎め/湯の温度:60度/湯の量:30cc
4煎め以降は、少し苦味を感じるお茶に入れて、おまんじゅうを出します。口の中で苦味を感じたらおまんじゅうを少し食べる。そうすると口の中の苦味がきれいに消える。
「口の中でのお茶とお茶うけの調和を楽しんでくださいね。イタリアではエスプレッソを飲む時に、お砂糖を入れますね。苦いのと甘いのをカップの中で調和させて口に入れる。煎茶の場合は、口の中で交互にそれぞれを楽しみながら、調和させるのです。」
その説明に「なるほど・・・。でも結果は同じことですよね。」と口の中を確かめるように「確かにおまんじゅうを食べて、苦味が消えました。」

「煎茶の醍醐味は、香りはもちろん、甘味とこの甘味に絡まる苦味、渋み。甘いだけが煎茶のおいしさではなく、ワインのように苦味や渋みも魅力のひとつです。皆さんはお茶の苦渋味をそのように感じますか?」と尋ねると「この苦味はイヤなものではないです。わかります。楽しめます。」と、さすがワインを楽しむ文化が、茶の味覚も的確に捉えていました。お茶の苦渋味も、タンニンやポリフェノールという言葉を使うと伝わりやすく、煎茶の味わいについてのコミュニケーションができました。

●質問タイム
7煎、お茶を出し終わった後は、生産者に直接質問タイム。
本家本元、本山茶産地を背負ってイタリアにやってきた斉藤さんが質問に応えます。



●茶葉揚げ
その間に、こっそり使ったお茶っ葉の出がらしを揚げます。

サプライズ!
「今使ったお茶っ葉を揚げたものです。軽く塩をふってあります。食べてみてください。さっぱりいただけますよ。」

皆さん茶葉揚げを不思議そうに見つめながらもパクリ。

「うん。おいしい!」
ガンベロ・ロッソのマルコ・ボラスコ氏は「今年食べたものの中で一番おいしい」と評価。会場をわかせました。

「なぜおいしいのかというと、7煎もお茶を入れた後で、茶の旨味が全て抽出されきっています。そのため、苦味がなくおいしくいただけるのです。家庭で普通に入れたお茶の出がらしでは、苦味が残りおいしくありません。7煎味わったあとだから出るおいしさです。また皆さんの口の中も7つのお茶を召し上がったことで、この茶葉揚げが最もおいしく感じる状態に整えられているのです。」
「これで七つの煎茶は終わりです。7煎のお茶から茶葉揚げまで、このお茶の全てを召し上がっていただきました。」〜皆さん、満足顔〜
「いかがですか?良いお茶は、こんなにもの味わいが楽しめるのです。安いものでしょう。」〜皆さん、納得顔〜

「この入れ方は、日本人が普段家庭で入れるお茶とは異なる方法です。また煎茶道とも異なります。日本のお茶というと、着物を着て畳みの上に正座して・・・というイメージがあるかもしれませんが、そのような煎茶道お作法とは異なり、素材としての茶の旨味を引き出すことに集中した入れ方です。このような方法で皆さんに味わっていただいた理由は、有機煎茶ならではの旨味、味わいを知っていただきたいと共に、急須で入れるお茶の魅力をお伝えしたかったからです。日本では今ペットボトルが主流ともなりつつあります。また海外で見かける日本茶商品はほとんどがティーバッグスタイルです。本来の伝統的な茶の良さは、急須なしには味わうことができません。私達は急須で入れるお茶の文化を守り、伝える努力をしなければなりません。本日は海越え、皆様にお伝えできる機会に恵まれました。日本で有機自園茶を作り続ける茶農家はわずかな存在です。有機でお茶を作るなんて変わり者、と言われるそうです(笑)。農薬や化学肥料を使わないお茶を望む消費者に支えられながら、一生懸命頑張っている小さな存在です。そうやって地域の自然の味わいは、地域ごとに存在しています。そしてそれを作る日本の有機自園茶農家の存在を伝えることも、このお茶会の目的です。」
●すすり茶
次に「すすり茶」という入れ方を行いました。使うお茶は同じものですが、茶葉の量と湯の量は異なります。たっぷりの茶葉とほんの少しの冷まし湯を使って、濃いエキスのような茶を抽出する方法です。一人前、たったの6〜7滴の凝縮されたお茶です。

1滴、1滴を搾り出す、その特徴のある入れ方に、お客様は思わず身を乗り出して注目。

「まずは香りを楽しみ、その後、一気にシュっとすすって飲み干してください。すすって飲むからすすり茶と言います。

召し上がった後は「おおっ〜」と感嘆の声。ため息とどよめきが数秒。モヨーリ氏も、皆さんも、何と表現して良いのか、顔を見合わせ首をかしげ、うなづきながらニッコリ。
「いろんな要素が凝縮されている味わいね。ひとことでは言えないわ。」
「口の中に広がり続けるこの感じがたまらないわ。」
「崇高な味!」「お茶のエッセンス!
イタリアスローフード協会日本人スタッフ石田さんも、通訳をしながらお茶を試飲。「う〜ん。これは素晴らしいですね!このようなお茶は味わったことがない。」
「皆さんに召し上がっていただいたお茶は有機栽培ですから、自然の旨味100%。化学肥料により甘く育てたものではありません。ほんの数滴の小さなお茶ですが、口の中いっぱいに大きな自然が広がったと思います。」


「さて、今日のお茶会はいかがでしたか?感想を教えてください。」

「今までに体験したことのない全く新しい世界。」
「そう。全く新しい味覚の体験だった。本当に素晴らしい!」
「ア、リ、ガ、ト、ウ」「ア、リ、ガ、ト、ウ」
限られた時間内で、終了後ゆっくり話すことができずに残念でしたが、その場での反響はもの凄く、「日本の有機自園茶はおいしい、と感動させることができた」ことをはっきり実感できました。

お茶会終了後の、皆さんのほころんだ笑顔がうれしかったです。
結果、このお茶会をもって、世界に向けて「日本の有機自園茶はおいしい!」と印象付けることができました。全国の有機自園茶農家の皆さん。これからもおいしい茶づくりに励みましょう!


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この発表を持って、日本の有機自園茶の存在を世界の公のステージで明らかにし、日本の有機自園茶を広げよう!という一園逸茶運動はスタートラインに立ちました。


このお茶会により、日本の有機自園茶はおいしい!魅力あるものと位置づけることができました。


このテイストワークショップでは、日本の有機自園茶を通じて、煎茶の魅力を伝えることができました。


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